こんな症状でお困りではありませんか?
手首の親指側(手首を横から見て親指の付け根寄り)を押すとズキッとした痛みがある
ペットボトルのふたを開ける、雑巾をしぼる、瓶のふたをひねるといった動作で手首に力が入らない
親指を広げたり、手首を小指側に曲げたりすると痛みが強くなる
スマートフォンの操作や、家事・育児で手首を使い続けたあとに痛みや腫れぼったさが出る
お子さんの抱っこや授乳の姿勢を続けていると、手首から親指にかけてズキズキしてくる
手首の親指側に出る痛みは、家事や育児、パソコン・スマートフォン操作など日常の手の使い方と直結しているため、「休めば良くなるはず」と我慢しながら過ごしてしまいがちな症状です。しかし、痛みをかばいながら手を使い続けることで、腱と腱鞘(腱を包むトンネルのような組織)の摩擦がさらに強まり、症状が長引いてしまうケースも少なくありません。
要町駅近リカラダ整骨院では、腱鞘炎(親指側)=ドケルバン病でお悩みの方に対し、患部そのもののケアだけでなく、前腕の筋肉の過緊張や手首・肘・肩にかけてのアライメント、日常の手の使い方のクセにも目を向けながら、身体の状態を整える施術を行っています。
院長の経験から ~抱っこと授乳で手首の親指側が痛み始めた30代女性~
生後半年のお子さんを育てている30代の女性から、「1ヶ月ほど前から、抱っこをするときや授乳のたびに手首の親指側がズキッと痛むようになった。家事や着替えの介助でも同じ場所が痛み、ペットボトルのふたも開けづらい」とのご相談をいただきました。
お身体を確認させていただくと、手首の親指側(第一区画と呼ばれる部分)に軽い腫れと圧痛があり、親指を握り込んで手首を小指側に倒す検査(フィンケルシュタインテスト)で強い痛みの再現が見られました。また、前腕の伸筋群や母指球(親指の付け根の膨らみ)の筋肉が全体的に硬くなっており、肩や首にも力が入りやすい状態でした。抱っこの姿勢のクセを伺うと、いつも同じ側の手首を反らせて赤ちゃんを支えていることがわかりました。
当院では、前腕の伸筋群・母指球筋の緊張を丁寧にゆるめる徒手アプローチから始め、手首・肘・肩にかけての動きの連動性を整えることを意識した施術を行いました。あわせて、抱っこの際に手首を反らせすぎない支え方や、授乳時の手の使い方についてもご提案しました。
週1回のペースで通っていただく中で、2週間ほど経過したころから「抱っこのときのズキッとした痛みが減ってきた」「ペットボトルのふたが開けやすくなった」というお声をいただくようになりました。現在も、育児で手首に負担がかかりやすい時期の身体づくりとして、前腕・手首まわりのケアとセルフケアの定着をサポートしています。
ひとりで悩まないでくださいね
手首の親指側の痛みは、家事や育児、仕事など「休むわけにはいかない」動作の中で繰り返し使う場所だからこそ、なかなか改善のきっかけをつかみにくい症状です。「痛いけれど、このくらいなら」と我慢を重ねているうちに、少しの動作でも痛みが出るようになってしまうことも少なくありません。
「抱っこや授乳を痛みを気にせずしたい」「家事や仕事の手を止めずに過ごしたい」「趣味のスポーツや楽器を諦めたくない」——そのような日々の願いを、手首の痛みのせいで後回しにしてほしくありません。
要町駅近リカラダ整骨院では、痛みの背景にある手首・前腕の筋緊張やアライメント、手の使い方のクセを丁寧にお聞きしながら、身体面からできるサポートを一緒に考えていきます。手首の親指側の痛みでお悩みの方は、我慢せずにお気軽にご相談ください。
腱鞘炎(親指側)で考えられる背景
■ 前腕の伸筋群・母指球筋の使いすぎによる腱と腱鞘の摩擦
腱鞘炎(親指側)は、親指を動かす2本の腱(長母指外転筋腱・短母指伸筋腱)が手首の親指側にあるトンネル状の腱鞘を通る部分で、繰り返しの摩擦や負担が積み重なることで起こりやすいとされています。前腕の伸筋群や母指球の筋肉に慢性的な緊張があると、この摩擦がさらに強まりやすくなります。
■ 妊娠・出産・産後や更年期などホルモンバランスの変化
腱鞘炎(親指側)は、妊娠・出産期や産後、更年期の女性に多く見られる症状としても知られています。ホルモンバランスの変化によって腱や腱鞘がむくみやすく、摩擦の影響を受けやすい状態になることが背景として考えられています。抱っこや授乳など、手首を反らせる動作が増える時期と重なりやすいことも関係しています。
■ スマートフォンの操作や家事・仕事による手首の酷使
スマートフォンを親指で操作し続ける習慣や、雑巾しぼり・アイロンがけといった家事動作、パソコンのマウス操作やレジ打ちなど、手首の親指側に繰り返し負担がかかる動作の積み重ねが、腱と腱鞘の摩擦を強める一因になります。
■ 手首・前腕のアライメントの乱れによる負担の偏り
手首や前腕の骨のアライメント(並び方)に乱れがあると、特定の腱にだけ負担が集中しやすくなります。肘や肩の動きの硬さをかばって手首だけで細かい動作をこなそうとすることが、親指側の腱への負担を増やしてしまうケースもあります。
■ 猫背・巻き肩など姿勢の乱れによる腕全体への波及
猫背や巻き肩の姿勢が続くと、腕を身体の前方で使う機会が増え、前腕から手首にかけての筋肉が常に緊張しやすい状態になります。腕の付け根である肩まわりの動きが乏しくなることで、その分の負担が手首や親指の腱に集中してしまうことも考えられます。
腱鞘炎(親指側・ドケルバン病)でお悩みの方へ
― 医学的エビデンスに基づいた施術の考え方 ―
腱鞘炎(親指側)=ドケルバン病は、手首の親指側を通る腱と腱鞘の慢性的な摩擦が背景にあるとされ、症状が強い場合の診断や投薬・注射・手術的な対応は医療機関が担う領域です。そのうえで近年の研究では、手技療法(ハンドセラピー)や徒手的なモビライゼーションが、痛みの軽減や手首の動きの改善に役立つ可能性が報告されています。
当院では、このような研究知見もふまえ、医療機関での診断・処置を大切にしていただきながら、前腕・手首まわりの緊張緩和と手の使い方の見直しを組み合わせた徒手療法を中心に対応しています。
■ 手首・前腕へのアプローチは、腱鞘炎(親指側)にどう関わるのか?
前腕の伸筋群や手首まわりの筋肉の緊張、手首関節の動きの硬さは、親指側の腱にかかる負担を増やす一因になり得ると考えられており、近年、こうした部位への徒手的なアプローチの有効性が研究されています。
① 手技療法(ハンドセラピー)とステロイド注射の効果を比較したシステマティックレビュー・メタアナリシス
Hand therapy versus corticosteroid injections in the treatment of de Quervain's disease: A systematic review and meta-analysis
掲載誌(発行年)・著者:Journal of Hand Therapy(2016)/Cavaleri R, Schabrun SM, Te M, Chipchase LS/システマティックレビュー・メタアナリシス/エビデンスレベルI
論文リンク:https://doi.org/10.1016/j.jht.2015.10.004
腱鞘炎(親指側)=ドケルバン病に対するステロイド注射と、装具・鍼などを含むハンドセラピーの効果を比較した、この分野で最も エビデンスレベルの高いレビューのひとつです。両者を単独で比較した場合、治療効果に明確な差は見られなかった一方、装具にステロイド注射を組み合わせた方法は、どちらか一方のみよりも改善につながりやすいことが示されています。保存的なケアが十分な選択肢になり得ることを裏づける研究です。
② 手首の関節モビライゼーションの効果を比較したランダム化比較試験
Comparative short-term effects of oscillatory mobilization and Mulligan MWM on pain, disability, and range of motion among De Quervain's tenosynovitis patients: a randomized clinical trial
掲載誌(発行年)・著者:Journal of Manual & Manipulative Therapy(2025)/Qadir W, Waheed A, Niazi R, et al./ランダム化比較試験(RCT)/エビデンスレベルII
論文リンク:https://doi.org/10.1080/10669817.2025.2557951
腱鞘炎(親指側)と診断された28名を対象に、2種類の手首の徒手モビライゼーション(動きを伴う関節モビライゼーションと、揺らすような関節モビライゼーション)を2週間実施し、効果を比較したRCTです。どちらの方法でも痛み・可動域・手首の使いにくさが治療前後で明らかに改善し、中でも動きを伴うモビライゼーションのほうがより高い改善効果を示したと報告されています。徒手的なアプローチが短期間でも症状の緩和に役立つ可能性を示す研究です。
③ 手根中手関節への徒手アプローチを含む施術プログラムの経過を報告した症例集積研究
Conservative management of De Quervain's tendinopathy with an orthopedic manual physical therapy approach emphasizing first CMC manipulation: a retrospective case series
掲載誌(発行年)・著者:Physiotherapy Theory and Practice(2020)/Young SW, Young TW, MacDonald CW/症例集積研究(後ろ向き)/エビデンスレベルV
論文リンク:https://doi.org/10.1080/09593985.2020.1771800
腱鞘炎(親指側)と診断された3名の患者に対し、手首・母指の付け根の関節モビライゼーションや動きを伴うモビライゼーション、強化エクササイズ、握力に関わる感覚トレーニングを組み合わせた施術を行った経過をまとめた報告です。3名とも症状の改善が見られ、手首だけでなく親指の付け根の関節への徒手アプローチを組み合わせることが、保存的なケアの効果を高める可能性が示されています。
■ なぜ前腕・手首への徒手アプローチが症状の緩和に役立つのか?
腱鞘炎(親指側)の背景には、腱と腱鞘の摩擦そのものだけでなく、以下のような身体的な要因が痛みの出やすさに影響していると考えられています。
- 前腕伸筋群・母指球筋の過緊張による腱への摩擦の増大
- 手首・前腕のアライメント不良による負担の偏り
- スマートフォン操作や家事・育児による手首の繰り返し動作の蓄積
- 猫背・巻き肩など姿勢の乱れによる腕全体への負担の波及
徒手療法による前腕・手首まわりの緊張緩和や関節モビライゼーションは、親指側の腱にかかる慢性的な摩擦を軽減することにつながります。これに手の使い方の見直しや姿勢のセルフケア指導を組み合わせることで、痛みが出やすい身体の状態そのものを整えていくことができます。医療機関での診断・処置と並行して身体面のケアを行うことに、この組み合わせの意味があります。
■ 当院の施術の特徴
- 前腕伸筋群・母指球筋への丁寧な徒手アプローチによる緊張緩和
- 手首・肘・肩にかけての動きの連動性を整える調整
- 抱っこ・授乳・家事・スマートフォン操作など日常動作の見直しのご提案
- 猫背・巻き肩など姿勢の評価とセルフケアのご案内
■ 医療機関での診断と併せて、身体面からのサポートを
腱鞘炎(親指側)は、症状の程度によっては医療機関での装具・注射などの処置が有効な選択肢となる症状です。そのうえで、前腕・手首まわりの緊張や日々の手の使い方を整えることは、痛みと付き合いながら家事や育児、仕事を続けるための助けになり得ます。「抱っこや家事のたびに手首が痛む」「注射や装具以外にできることも知りたい」という方は、お一人で抱え込まずにご相談ください。
- 腱鞘炎(親指側)の医学的な診断・処置は医療機関の領域であり、症状が強い場合はまず受診が基本となる
- ハンドセラピーや手首の徒手モビライゼーションは、複数の研究で痛み・可動域の改善に役立つ可能性が示されている
- 前腕・手首への徒手アプローチ+日常動作や姿勢の見直しの組み合わせが、症状と付き合う身体づくりに有効
手首の親指側の痛みや、抱っこ・家事のたびに感じる不安でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
