股関節の内側の痛み(内転筋・鼠径部痛)

こんな症状でお困りではありませんか?

脚の付け根(鼠径部)や股関節の内側がズキズキ・じんじん痛む
歩くとき・階段の上り下りで股関節の内側に鋭い痛みが出る
脚を横に開いたり内側に閉じたりすると痛みが増す
長時間座っていると股関節がだるく重くなる
スポーツ中に鼠径部が引っかかる・つまる感じがして動きにくい
以前から繰り返し痛みが出て、そのたびに「安静にすれば治る」と放置してきた

「股関節の内側の痛みなんて、放っておけばそのうち治る」と思っていませんか? 股関節内側の痛みは、内転筋群(太ももを内側に閉じる筋肉)の緊張や股関節の動きの制限が複雑に絡み合って起こることが多く、医療機関でのケアを含め、適切なケアをしないまま過ごすと慢性化しやすい症状のひとつです。 要町駅近リカラダ整骨院では、股関節内側の痛みを「その部分だけの問題」ではなく、骨盤のゆがみや姿勢のバランス、筋肉全体の連鎖まで含めて総合的に見ていく施術を行っています。

院長の経験から

40代の女性の方のお話です。「数ヶ月前から右の脚の付け根の内側が痛くて、特に朝の一歩目と階段が辛い。整形外科でレントゲンを撮ったが骨には異常がないと言われ、様子を見るよう言われたが一向に改善しない」とのことでご来院されました。

お体の状態を確認すると、骨盤が右側に傾いており、股関節まわりの内転筋群(脚の内側の筋肉)が慢性的に硬縮した状態になっていました。また、股関節そのものの可動域も制限されており、「内旋(内ねじり)」の動きが特に出にくくなっていました。デスクワーク中心の生活で長時間同じ姿勢を取り続けていたことが、骨盤・股関節まわりの筋バランスの崩れにつながっていたと考えられました。

施術では股関節の可動域を取り戻すための関節へのアプローチと、内転筋群をはじめ骨盤まわりの筋肉の緊張をほぐすことを並行して進めました。3回の施術後には「朝の一歩目の痛みがほとんどなくなった」とおっしゃっていただき、その後は骨盤のバランスを維持するためのセルフケアアドバイスも継続しています。「レントゲンで異常なし」と言われて途方に暮れている方も、ぜひ一度ご相談ください。

ひとりで悩まないでくださいね

股関節内側の痛みは「骨に異常がない=問題なし」ではありません。筋肉・関節・骨盤バランスの崩れが原因になっているケースが多く、放置するほど周辺の筋肉や関節に余計な負担がかかり、痛みが広がったり慢性化したりしやすくなります。

また、股関節内側の痛みに似た症状の中には、変形性股関節症・股関節唇損傷など、医療機関にてより専門的な対応が必要な状態が隠れている場合もあります。

要町駅近リカラダ整骨院は、「股関節内側の痛みが続いており不安」という方のご相談を数多くお受けしてきました。痛みを「年齢のせい」「少し休めば治る」と自己判断せずに、早めにご相談ください。

股関節の内側が痛む主な原因

※下記■マークにて説明の無い症状には「変形性股関節症」「股関節唇損傷」「恥骨炎」「FAI(股関節インピンジメント症候群)」などが含まれます。これらの疑いがある場合は先ず医療機関にて画像診断(レントゲン・MRIなど)を受診、確定診断を受けてから弊院を受診することをお勧めします。

■股関節周囲筋(内転筋・腸腰筋など)の機能低下

脚を内側に閉じる筋肉群(内転筋群:恥骨筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋)や腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)のどれかが過緊張や疲労などにより硬くなったり弱くなったりすると、股関節内側から鼠径部にかけて痛みやだるさが出やすくなります。デスクワークなどで長時間座り続ける生活は、股関節周囲筋が縮んだまま固まる原因のひとつです。

■ 股関節の動きの制限(関節可動域の低下)

股関節は本来、屈曲・伸展・外転・内転・内旋・外旋と多方向に動く関節です。何らかの原因でこの動きが制限されると、動くたびに関節内で余計な摩擦やストレスが生じ、内側を中心に痛みが出やすくなります。特に「内旋(内ねじり)」の制限は、内側の痛みと関連することが多いとされています。

■ 骨盤のゆがみ・傾き

骨盤が左右に傾いたり、前傾・後傾したりすると、股関節にかかる力が左右非対称になります。その結果、一方の股関節の内側だけに負担が集中しやすくなり、痛みの原因となります。骨盤のゆがみは姿勢の癖や歩き方の習慣、左右差のある筋力などから少しずつ蓄積されていきます。

■ スポーツによる内転筋の過負荷(グロインペイン)

サッカー・ラグビー・柔道・バスケットボールなど、脚を大きく横に開いたり蹴ったりする動作の多いスポーツでは、内転筋群に繰り返し大きな負荷がかかります。これが「グロインペイン(鼠径部痛症候群)」と呼ばれる状態で、スポーツ選手に多く見られる股関節内側の痛みのひとつです。

■ 日常動作での累積ストレス(歩き方・立ち方の癖)

ガニ股・内股・片足に体重を乗せる立ち方・歩くときに足先が外や内に開く癖など、日常のちょっとした動作の偏りが長年積み重なると、股関節の内側にかかるストレスが増大します。特に「脚を交差して座る」「椅子に斜めに腰かける」などの習慣のある方は注意が必要です。

■ 冷えと血行不良

股関節まわりは大きな筋肉が集まる部位ですが、冷えによって血流が悪くなると筋肉の柔軟性が低下し、硬さや痛みが出やすくなります。特に冷房の効いた環境での長時間デスクワークや、下半身の冷えが慢性化している方は注意が必要です。

股関節の内側の痛みでお悩みの方へ

― 医学的エビデンスに基づいた施術の考え方 ―

股関節内側の痛みは、医学的には内転筋関連鼠径部痛(Adductor-related Groin Pain)とも呼ばれ、内転筋群の緊張・疲労や腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)の機能不全、股関節の可動域制限が複合的に絡み合って起こると考えられています。

当院では、このような症状に対して徒手療法(手による施術)と運動療法を組み合わせたアプローチを中心に対応しています。

■ 徒手療法(手技療法)は本当に効果があるのか?

近年の研究では、接骨・柔道整復の業務範囲である「非観血的療法(手技・運動療法)」は、下記の通り論文レベルでもその徒手療法の有効性が示されています。特に、整骨・柔道整復が主に用いる技術(手技療法・関節モビライゼーション・マニピュレーション)を組み合わせたアプローチが股関節内側〜鼠径部痛改善に効果的であることがこれらの研究から読み取れます。

① 手技療法+運動療法の組み合わせが最も効果的(メタアナリシス)

The effectiveness of non-surgical interventions in athletes with groin pain: a systematic review and meta-analysis

掲載誌:BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation(2023)|著者:Lahuerta-Martín S, et al.

鼠径部痛を持つアスリートに対して、手技療法(徒手療法)と運動療法を組み合わせた介入は、運動療法単独と比較して痛みの軽減や股関節可動域の改善においてより効果的であることがメタ分析で示されました。整骨・柔道整復が用いる手技療法の根拠として直接的に参照できる最高水準の論文です。

② 手技療法が運動療法単独より競技復帰を早める(RCT)

Manual or exercise therapy for long-standing adductor-related groin pain: a randomised controlled clinical trial

掲載誌:Manual Therapy(2011)|著者:Weir A, Jansen JACG, van de Port IGL, et al.

ランダム化比較試験(RCT)において、手技療法(温熱・関節モビライゼーション・ストレッチ)と運動療法を組み合わせた治療グループは、運動療法のみのグループと比較してスポーツへの復帰が有意に早いという結果が示されました。早期回復を目指すうえで徒手療法の価値が確認されています。

③ 関節モビライゼーションで痛みと機能が改善(パイロットRCT)

Comparison of Joint Mobilization and Movement Pattern Training for Patients With Hip-Related Groin Pain: A Pilot Randomized Clinical Trial

掲載誌:Physical Therapy(2023)|著者:Harris-Hayes M, Zorn P, Steger-May K, et al. / Washington University School of Medicine

股関節関連の鼠径部痛(FAI・股関節形成不全など)の患者を対象としたRCTにおいて、関節モビライゼーション(関節に直接アプローチする手技)を受けたグループは、股関節機能スコア(HOOS)が有意に改善しました。手技療法が股関節内側の痛みに対して有効な選択肢となることが示されています。

④ 手技療法が股関節周囲の非特異的な痛み全般に有効(システマティックレビュー)

Hands-On Versus Hands-Off Treatment of Hip-Related Nonspecific Musculoskeletal Diseases: A Systematic Review

掲載誌:MDPI Diagnostics(2024)|PROSPERO登録番号:CRD42023481560

PRISMA 2020ガイドライン準拠のシステマティックレビューにおいて、内転筋関連鼠径部痛を含む股関節周囲の非特異的な筋骨格疾患に対し、手技療法後に運動療法を組み合わせることでスポーツ復帰が速くなる傾向が確認されました。股関節周囲の非特異的筋骨格疾患全般にわたる手技療法と運動療法の有用性を整理した最新のエビデンスです。

■ なぜ股関節内側の痛みに施術が有効なのか?

股関節内側の痛みは「筋肉の炎症」だけで説明できるものではなく、以下の要素が複雑に絡み合って起こります。

  • 内転筋群や腸腰筋の慢性的な機能不全・過緊張・短縮
  • 股関節の動きの制限(可動域低下)
  • 骨盤のゆがみ・左右アンバランス
  • 歩き方・立ち方などの動作パターンの崩れ

徒手療法ではこれらを同時に整えることで、痛みの根本的な改善と再発予防が期待できます。

■ 当院の施術の特徴
  • 強くボキボキしない安全な手技で股関節・骨盤にアプローチ
  • 内転筋群だけでなく骨盤・体幹まで含めたバランス調整
  • 痛みの原因に合わせたオーダーメイド施術
  • 再発予防のためのセルフケア指導まで一貫してサポート
■ 放置せず、早めの対応を

股関節内側の痛みは、放置するほど筋肉の硬縮と関節の可動域制限が進み、慢性化しやすくなります。「骨に異常がないから大丈夫」ではなく、「なぜ痛みが出ているのか」の原因にアプローチすることが大切です。「少しおかしいな」と感じた段階でのケアが、早期回復と再発予防の一番の近道です。

  • 股関節内側の痛みは筋肉・関節・骨盤バランスの崩れが原因
  • 徒手療法はエビデンスに基づいた有効な方法(レベルI〜II)
  • 手技療法+運動療法の組み合わせが最も早い改善をもたらす
  • 骨に異常がなくても痛みの原因はある―早めのご相談を

股関節の内側の痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。