こんな症状でお困りではありませんか?
腕を上げる・肩の前側に手を伸ばす動作で、二の腕の付け根がズキッと痛む
荷物を持ち上げたり、ドアを開けたりすると肩の前面に痛みが走る
夜、寝返りを打つと肩の前側の痛みで目が覚めてしまう
整形外科で「腱の炎症」と言われたが、なかなかスッキリしない
腕を後ろに回す・雑巾を絞るような動作がしにくくなった
「肩の前側が痛いけれど、四十肩や五十肩とは少し違う気がする」——そんな違和感を抱えていませんか?
肩の前面、ちょうど二の腕の付け根あたりがピンポイントで痛む場合、肩関節の内部を通る「上腕二頭筋長頭腱(じょうわんにとうきんちょうとうけん)」という腱に負担が蓄積しているケースが少なくありません。この腱は肩の骨と骨の間にある溝(結節間溝)を通り抜けるように走行しているため、腕の使い過ぎや姿勢の崩れによって摩擦やストレスを受けやすい部位です。
要町駅近リカラダ整骨院では、上腕二頭筋長頭腱炎を「腱そのものの炎症」だけの問題ととらえるのではなく、肩関節の動き・肩甲骨のポジション・周辺筋肉のバランスまで含めて総合的にアプローチする施術を行っています。
院長の経験から ~荷物の積み下ろしで肩の前側が痛くなった配送ドライバーさん~
配送のお仕事をされている30代男性のお話です。「数ヶ月前から、荷物を車に積み下ろしするときに肩の前側がズキッと痛むようになった。最初は湿布でごまかせていたが、最近は腕を伸ばして荷物を持ち上げる動作そのものが辛く、仕事に支障が出てきた」とのことでご来院されました。
確認すると、結節間溝と呼ばれる肩の前面のくぼみにピンポイントの圧痛があり、肘を曲げた状態で前腕を捻る動き(抵抗を加えた回外動作)で痛みが再現される「上腕二頭筋長頭腱炎」の典型的な所見が見られました。あわせて肩甲骨の動きが硬くなっており、肩を上げる際に腱が骨に擦れやすい状態になっていました。
当院では、まず炎症を刺激しないよう負担のかかる動作を控えていただきながら、肩甲骨まわりと胸まわりの筋肉の緊張を緩め、腱が通る結節間溝でのスムーズな滑走を取り戻すための徒手アプローチを行いました。あわせて、肩関節の可動域を広げるモビライゼーションと、姿勢のクセを整えるための骨格へのアプローチを組み合わせていきました。
数回の来院で「荷物を持ち上げるときのズキッとした痛みがだいぶ和らいだ」と実感いただけるようになり、その後は再発を防ぐための肩甲骨まわりのセルフケアや姿勢の使い方もお伝えしながら、無理なくお仕事を続けられる状態まで良くなっていかれました。
ひとりで悩まないでくださいね
上腕二頭筋長頭腱炎は、腱そのものの炎症だけでなく、肩関節内での腱の「引っかかり」や「滑走不良」が痛みの背景にあることが多いといわれています。放置して腕の使い方をかばい続けると、肩甲骨や周辺筋肉のバランスがさらに崩れ、痛みが長引いたり、可動域が狭まったままになってしまうことがあります。
また、上腕二頭筋長頭腱の不調は、肩関節を支える他の組織(腱板やインナーマッスルなど)の負担とも密接に関わっているため、腱そのものだけをケアしても根本的な改善に至らないケースも見受けられます。
「肩の前側の痛みがなかなか引かない」「腕を使う仕事やスポーツをまた思い切りやりたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。要町駅近リカラダ整骨院では、痛みの緩和だけでなく、再発しにくい肩まわりづくりまでサポートします。
上腕二頭筋長頭腱炎の主な原因
■ オーバーヘッド動作の繰り返し
野球の投球動作、テニスのサーブ、水泳のクロールなど、腕を頭上に振り上げる動作を繰り返すスポーツでは、上腕二頭筋長頭腱が結節間溝の中で繰り返し擦れることで、微細な損傷が積み重なりやすくなります。部活動や趣味のスポーツを頑張っている方に多く見られる原因のひとつです。
■ 重い荷物の持ち上げ・繰り返す腕の使用
配送や引っ越しなどの力仕事、育児での抱っこの繰り返し、デスクワークでのパソコン作業による腕の同一姿勢の維持など、日常生活や仕事の中での腕の酷使も長頭腱に負担をかける要因です。腕を体の前で使う動作が多い方ほど、結節間溝内での摩擦ストレスが蓄積しやすくなります。
■ 猫背・巻き肩による肩甲骨のポジション不良
猫背や巻き肩の姿勢が続くと肩甲骨が前方に傾き、上腕二頭筋長頭腱が通る結節間溝の向きが変わることで、腕を上げる際に腱が骨と衝突しやすい状態(インピンジメント)を招きます。デスクワーク中心の生活を送っている方に、この姿勢由来のケースが多く見られます。
■ 肩関節や肩甲骨まわりの筋力低下・柔軟性低下
加齢や運動不足によって肩関節を安定させるインナーマッスルや肩甲骨まわりの筋肉が弱くなると、上腕二頭筋長頭腱が本来の役割以上に肩の安定化を担うようになり、腱への負担が増大します。とくに40代以降で自覚症状が出やすくなるといわれています。
■ 腱の加齢変化(変性)
年齢を重ねると腱の血流やコラーゲン線維の質が徐々に変化し、若い頃と比べて外力に対する耐久性が低下することが知られています。急な負荷がかかっていなくても、日常的な軽い動作の積み重ねで炎症が生じやすくなるのも、この腱の加齢変化が関係していると考えられています。
上腕二頭筋長頭腱炎でお悩みの方へ
― 医学的エビデンスに基づいた施術の考え方 ―
肩の前面が痛む「上腕二頭筋長頭腱炎」は、肩関節内を通る上腕二頭筋長頭腱(Long Head of the Biceps Tendon:LHBT)に炎症や変性が生じることで、痛みや可動域制限、腕を上げる動作の困難さを引き起こします。
当院では、このような症状に対して徒手療法(手による施術)を中心に対応しています。
■ 徒手療法は上腕二頭筋長頭腱炎に有効か?
上腕二頭筋長頭腱炎そのものを対象とした臨床研究はまだ数が限られていますが、近年、質の高いランダム化比較試験が報告されはじめており、徒手的なアプローチの有効性を示すデータが蓄積されつつあります。
① 筋膜リリース(手技療法)は通常の理学療法より痛みの軽減・可動域の改善に優れる
Comparative effectiveness of myofascial release versus conventional physiotherapy in bicipital tendinopathy: A randomized controlled trial
掲載誌(発行年)・著者:Journal of Arthroscopic Surgery and Sports Medicine(2026)/De Silva YHS, Thebuwanaarachchi ST, Gunawardena S, et al./ランダム化比較試験(RCT・60名)/エビデンスレベルII
上腕二頭筋長頭腱炎の患者60名を、通常の理学療法群と筋膜リリース(手技による軟部組織アプローチ)群に分けて比較したRCTです。筋膜リリース群は通常の理学療法群と比べて、10日間の施術期間を通じて動作時の痛みがより大きく軽減し、肩の可動域も150度程度から180度近くまで大幅に改善したことが示されました。
② 手技を伴うアプローチ(ドライニードリング)は痛みと腱周囲の腫れの軽減に有効
Pain, function and peritendinous effusion improvement after dry needling in patients with long head of biceps brachii tendinopathy: a single-blind randomized clinical trial
掲載誌(発行年)・著者:Annals of Medicine(2024)/Chen IW, Liao YT, Tseng H, Lin HC, Chou LW/ランダム化比較試験(RCT・単盲検・30名)/エビデンスレベルII
論文リンク:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39140690/
上腕二頭筋長頭腱炎の患者を対象に、局所への手技的アプローチと電気治療(TENS)の効果を比較したRCTです。いずれの介入も痛みを有意に軽減させましたが、手技的アプローチを行った群では腱周囲の腫れ(滑液包の炎症所見)がより明確に軽減したことが確認されました。
③ 肩の腱の炎症に対する徒手療法は、痛みの軽減に有意な効果がある
The Efficacy of Manual Therapy for Rotator Cuff Tendinopathy: A Systematic Review and Meta-analysis
掲載誌(発行年)・著者:Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy(2015)/Desjardins-Charbonneau A, Roy JS, Dionne CE, et al./システマティックレビュー&メタアナリシス(RCT 21件)/エビデンスレベルI
上腕二頭筋長頭腱が含まれる肩関節周囲の腱(肩甲骨・頸椎のモビライゼーションや関節への手技)を対象とした21件のRCTを統合したメタアナリシスです。徒手療法を単独、または運動療法と組み合わせて行った群は、プラセボや運動療法単独の群と比べて痛みの軽減に有意な効果があることが示されました。
■ なぜ徒手療法によるアプローチが有効なのか?
上腕二頭筋長頭腱炎に伴う痛みや可動域制限には、腱そのものの炎症だけでなく、以下の要素が複合的に関与していると考えられています。
- 結節間溝内での腱の滑走不良
- 肩甲骨まわりの筋肉のこわばり
- 肩関節を支えるインナーマッスルの機能低下
- 猫背・巻き肩による骨のポジション不良
徒手療法による軟部組織へのアプローチと関節モビライゼーションはこれらの滑走不良や筋肉のこわばりを改善し、肩甲骨のポジションを整えることで、腱にかかる摩擦ストレスそのものを軽減していきます。痛みの軽減と機能回復、再発予防という3つの目標に同時にアプローチできる点が、徒手療法の強みといえます。
■ 当院の施術の特徴
- 圧痛所見・動作痛の確認による丁寧な状態評価
- 肩甲骨まわり・胸まわりの筋肉への軟部組織アプローチ
- 肩関節のモビライゼーションによる腱の滑走性の回復
- 猫背・巻き肩など根本的な姿勢アライメントへのアプローチ
■ 「肩の腱の炎症だから」と放置しないために
痛みが少し落ち着いても、腱の滑走性や肩甲骨のポジションが整っていなければ、同じ動作でまた痛みがぶり返しやすい状態が続きます。適切な施術を行わずに我慢を重ねることが、痛みの慢性化につながることもあります。早めにご相談いただくことが、良い状態への近道です。
- 上腕二頭筋長頭腱炎は「腱の滑走・肩甲骨・筋肉バランス」すべてへのケアが重要
- 手技による軟部組織アプローチはランダム化比較試験で痛み軽減・可動域改善が確認されている
- 肩関節周囲への徒手療法はメタアナリシスでも痛みの有意な軽減効果が示されている
肩の前側の痛み・二の腕の付け根の痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
